●深田久弥と日野山●
『日野山はかねてから私の目を付けていた山だった。学生時代からの北陸線の往復で、鯖江、
武生の辺りから見るこの山の美しい姿に私は惹かれていた。
平野からすぐに立っており、車窓から目近に仰がれるので、高さ八百米の山とは思えない貫禄を
そなえている。 当然昔からこの地方の名山である。こんな山へ登らずおくのは、私にとっては一
種の恥辱である。』 深田久弥
日野山 登山コ−ス ・・・・もっとも一般的なコース
《中平吹コ−ス》
JR王子保→日野川橋→下平吹→日野神社(境内に駐車可)→北陸道日野山トンネル上部→
堰堤→階段まじりのジグザク登り→焼餅岩・石の唐戸→谷川→杉林→弁慶の3枚切り岩40分→
→丸太の階段→赤土の作業道→室堂(5合目)休憩所・水場450m→杉林の中の丸太の階段→
比丘尼びくに 転ばし→長命水w.の標識→奥の宮鳥居→山頂広場。 登り:2時間5000歩
JR王子保駅の東、日野川を渡り中平吹集落の日野神社が、このコ−スの登り口。
この付近の谷川には山椒魚がいるといわれている。左側に谷を見ながら登り始める。
5合目には小屋と水場があり、そこまで約1時間。頂上までの道標はよく整備されている。
頂上手前約200mの所に長命水と書かれた標識がある。
右に少し下がった所に湧き出ておりこれが頂上に最も近い水場となっている。
また、最近できた新しい道を高速道路の上からジクザクに送電線の鉄塔に向かって登ってもよい。
5合目の小屋(室堂)の手前でもとの道と合流している。
この登山道は尾根道で急だが見晴らしは素晴らしい。
以上、紹介した登山道とは別に、幅3m程の林道が頂上まで続いている。
これは56豪雪によって崩壊した日野神社再興の、資材荷揚げのため開かれたもので、
昔ながらの登山道を横切りながらジグザグに頂上まで伸びている。
5合目の小屋と長命水との間には、通称「比丘尼 bikuni ころがし」の異名を取る急斜面がある。
雨模様のときは、登り下りとも注意を要する。
南北にい細長い頂上には真新しい社が建てられている。社の下には、小さな広場と休息所が設けられて
おり、疲れた足を休ませることができる。頂上付近の景観で素晴らしいのは、頂上より東に下った杉林に
ある「天狗岩」だ。
分かりにくい所にあるので見落とすかも知れない。下りはもときた道を戻るのが最も早いが、頂上から
北へコ−スをとり西谷神社へ下る方が面白いだろう。途中荒谷へ下る道もある。
頂上から西谷神社まで約4kmで、1ヶ所急な所はあるが、道も割合によく、1時間20分位で下れる。
西谷神社から矢放−日野橋−JR武生駅と約5km、1時間少々で行ける。
日野橋を真西へ2キロほど行くと河濯山に出る。これを見て武生駅へ戻ってもよい。
[参考タイム]王子保→f.30分→中平吹→f.60分→5合目小屋w.→f.60分→日野山山頂→f.80分
→西谷神社 ・・・・・・登リ 2時間・一般向き
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「日野山、只今」〜〜〜日野山は何と騒がしい山か? 山腹を貫く北陸自動車道の騒音や、山麓 武生市内の生活騒音など共鳴箱のように
跳ね返ってくるし、急勾配の作業林道が山肌を無残に削り、まさにハイカー転がしの感、遠くから眺めている分には素晴らしく秀麗な山ですが。
〜それだけに残念です。。
・・・・・【参考文献】
「越前の里」〜味真野苑
■ 越前の里・味真野苑 (余川町)
[地図]
越前の里味真野苑は、各種の花が四季を彩る庭園で、苑内には重要文化財である旧他井口家住宅のほか、
万葉集の歌碑・資料館や無料休憩所万葉庵がある。旧谷口家住宅は、越前平野の19世紀前半の特徴を
示す角屋造りの民家の典型で、横市町から移築した。
★ 武衛山 321m 〜味真野苑より散策できるコースがある。
「武衛城」〜城主は越前守護職 斯波武衛義敏公で文明年間1470年築城。
城跡は四方見通し良く周辺は急斜面で容易に攻められない。周囲に土豪を掘りめぐらしたとか。
(武生盆地)〜沈水盆地〜味真野〜文室 fumuro 川の扇状地 〜湧水〜伏流〜「味うまく」→味真野
(味真野 ajimano )〜鞍谷川と文室 fumuro 川の扇状地。「文室川 fumuro」・・・・別名、水無川。
・・・・万葉集に残る中臣宅守なかとみのやかもりと狭野茅上(さぬのちかみ)の娘子おとめとの
恋愛贈答歌63首の舞台として、また継体天皇を慕う照日の前との愛の物語、謡曲「花筐 hanakatami 」の
舞台としても有名。
「小丸城」(五分市)天正3年1975。織田信長の家臣佐々木成政の築城。
「城福寺庭園」(五分市)・・・・元禄。文室山を借景、枯山水築山式蓬莱庭園」
「野々宮廃寺跡」(五分市)白鳳時代の寺院跡
(五箇地方)〜不老、岩本、大滝、新在家、定友
「五箇ノ庄」〜越前和紙・越前奉書〜 古い町並が随所に残っています。
「時水 tokimizu」・・・・蓑脇町 太平山の中腹(標高約300m)(県指定名勝) taiheizan 中腹・標高300m・・・・2時間間隔で水が湧きだしまた止まるので「滝の音を3回聞くとお昼である」と里人達に語り継がれ、いつのころからか「時水」とよばれるようになったとか。
冷水間欠泉。環境庁認定「日本の音風景百選」に選定されています。
【写真右】
「勾(まかり)の里」・・・・安閑天皇の誕生の地。扇状地の湧水多い。
「イトヨ生息」。
「霊泉寺」(池泉町)・・・・10mの木製大仏。
「五皇神社」文室町・・・・男大迹皇子 ootono ooji (後の継体天皇)が味真野に住み学問所(文室)を
おいて、学問に励み先祖をまつったのが始まり。「箒祭」4/18
「子安観音」文室・正高寺境内・・・・「よだれ石」
「毫摂寺 gousyouji」・・・・清水頭町・樹齢250年ヤマモミジ。与謝野鉄幹・晶子の歌碑。
「大塩八幡宮拝殿」(国兼町) 890年
社記によると寛平3年(891)京都石清水の八幡神を勧請した古社で、以来朝倉氏はじめ武将の
崇敬があつかったといわれている。拝殿は、室町期の建物で国の重要文化財に指定されている。
{周辺の山々}
● 唐木山〜〜〜738m〜〜岩谷山〜〜 709m〜〜武周ヶ池
● 鬼ヶ嶽〜〜〜 533m〜〜大虫神社・大虫廃寺塔跡
● 金華山〜〜〜 398m〜金華山グリーンランド
● 村国山〜〜〜 239m〜芦山公園
● 大平山〜〜〜 612m〜時水
● 妙法寺山〜〜 235m〜
● 野見ヶ岳〜〜 678m〜武周ヶ池
● 矢良巣岳〜〜 473m〜
● 茶臼山〜〜〜 103m〜 茶臼山古墳群
● 武衛山〜〜〜 321m〜 武衛山城跡
● 船山〜〜〜〜 73m〜(古墳)