コースガイド「福井の山と半島」
〜赤兎山・大長山〜
女性的ななだらかな山、それが赤兎山である。頂上からの見晴らしは非常によい。
白山をはじめ、奥越の山々は目の前に、遥か遠くには美濃、加賀の山々が幾重にも見える。

福井大学ワンダーフォーゲル部OB会
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赤兎山の春
赤兎山 Mt. Akausagi [1628.7m]
参考情報:勝山市

「赤兎」は「アカト」と呼ぶ場合もあるようですが、通常は「あかうさぎ」ですし、その方がこの山の優しさに似合っている。
 白山展望の特等席

残雪で眩いばかりの雪上を登ると小原峠当たりから白山が正面に現れる。白山展望の特等席として人気の山です。

兎年の1999年は特に人気を呼んだ山で、県内外から沢山の登山者があったようです。

〜〜 小原峠付近より見た赤兎山山頂 〜〜

この山に入るには、鳩ヶ湯、小原、杉峠、および経ヶ岳からの縦走コ−スの4コ−スがある。
法恩寺山から見た赤兎山  〜【写真】法恩寺山から見た赤兎山(中央) H13.5.5〜
● 加越山地の一峰で、基盤の中生層の上に第三紀噴出の火山岩をのせ、山頂は安山岩の高まりである。 北面は手取川南面は打波川上流が深い谷を刻むが、山頂付近は緩斜面で、夏は亜高山植物のお花畑 となり、東の肩、赤兎平には高層湿原の赤池と避難小屋がある。
北の小原峠と南の鳩ヶ湯から登山道があり、西の法恩寺山からの尾根道は 白山禅定道の一部。
山名は一説に残雪期の山腹に兎の雪形が見えるとか。。。。 兎のような形をしているとかで赤兎と呼ばれるようになったようだ。
頂上付近の風衝草原にはチシマザサ、ニッコウキスゲなどの高山植物が、 赤兎平の湿原「赤池」は県内では最高所のもので、 イワイチョウ・コバイケソウ・ミヤマホタルイなど、また南限種のクロサンショウ魚が棲息している。 海抜 1000m付近には樹高27mにも及ぶ典型的なブナの原生林が見られる。
(ニッコウキスゲの見頃は7月上・中旬)

小原峠の登り 小原コ−ス
国道 157号小原口→小原大橋(滝波川)→小原集落→小原ダム4Km →和佐盛平避難小屋3Km →林道終点5Km →赤兎山登山口[1100m]―f.80分→小原峠[1420m]―f.30分→大舟分岐―f.20分→赤兎山 (赤兎避難小屋まで20分)→f.40分→林道→小原集落

5月中旬になれば小原峠下まで車で入れるようになりますが、 雪解けの影響で落石が多くかなりの悪路です。今は相当道路環境の整備が進んでいますが、春先は注意が必要。 勿論、降雪期は交通が遮断されています。
** 林道の道路状況は〜勝山市役所林務課に問合せるとよい。

【小原コ−ス説明】[地図]
法恩寺山より見た大長山  〜法恩寺山より見た大長山〜
国道157号線を勝山から谷峠へ向かう途中に、小原の標識がありここで右折する。  小原集落をすぎ、小原橋を渡ると滝波川に沿う林道に入る。曲がりくねった林道を車で登る。 途中、小原ダムをすぎ、和佐盛平小屋を左手に見ると、やがて林道終点近く右手に『赤兎山登山口』 の標識が見つかる。 ここが登山口で「小原峠へ90分・赤兎山へ130分・大長山へ170分」 の標識もある。
  小原口から車で約25分位で、数カ所駐車できる。登山口からしばらくはブナ林の中を登る。 沢を3回程渡って、ややくぼんだ山道を登り切ると、50分程で小原峠に着く。ここから上は水場がない。 峠は赤兎山と大長山への分岐点で、標識に従って右手の道に入る、一旦窪地に降り、ブナ林の中を急登する、 やがて潅木類の背丈も低くなり、熊笹をかき分けて行くと、20分位で大舟分岐に着く。
    右手に経ヶ岳への行く道が分かれているが、赤兎山へは真直行く。 熊笹の中を20分ぐらい行くと山頂である。

【写真】法恩寺山より見た大長山。後ろは白山。

小原集落」〜ここから小原峠下まで林道があり車で行けるが冬期は交通が遮断されています。
「和佐盛平 wasamoridaira 小屋」 <林道の途中に>
「小原峠 oharatouge」〜「白山禅定道」以来の古い山越え道。

【鳩ヶ湯コ−ス】
鳩ヶ湯温泉鉱泉) →原の山キャンプ場→たんどう谷→奥の塚峠→赤兎山:〜4時間30分の健脚向きコース


赤兎平の秋
赤兎平と池塘 草紅葉の 赤兎山

 女性的ななだらかな山、それが赤兎山である。山頂近くに小屋があり、頂上からの見晴らしは非常によい。 白山をはじめ、奥越の山々は目の前に、遥か遠くには美濃、加賀の山々が幾重にも見える。

「赤兎避難小屋」(山頂東側「赤兎平」にある)〜赤い小屋。
『赤池』赤兎平の湿原〜高層湿原。「風衝草原」
赤兎平の植生
〜山頂から池塘と避難小屋方面を見る〜

大長山
赤兎山から大長山・取立山方面を望む
【加越国境の山々】

「加越国境の山」と言っても数多くあって、正確には白山三ノ峰、杉峠を経て大日山、 火燈 hitomoshi 山まで含まれるが、一般には、谷峠から取立山、烏岳、大長山、 赤兎山までの山々を指すようである。

[地図]
 『大長山』Mt.oochou 1671m

 『大舟山』Mt.oofuna 1431m

「烏岳 karasudake」〜「大長山」と「取立山」の中間の特異な形のピーク

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