ヤッホー・ワンゲル!
2000.3.11/ 福井大学ワンダーフォーゲル部OB会
{資料館} FUWV沿革 FUWV部50年のあゆみ・ 色々の50年

ランプ  ●道草の弁〜WV随想〜

 山路で道草を食いながら、思った。。。 登らないと分からないことがある、しかし想像することもこれに劣らない楽しみである。
 時として誰かが言い出し、それを別の誰かが実践する。。。。 そのような関係が自然に成立って行く仕組みこそ、至上のものである。
 未知の地を訪れ、見聞を広め、重い荷を背負い山路を喘ぎ行き、たき火を囲んで夢を語らい合う、、、、
そこに価値を認め、共感できる仲間たち。。。それがこの集いにある。。。だから続いてきた。。。。
 そしてこの継続の結果が多くの成果となり、
歴史となり、 誇りとなっている。。1999.11.3

 ●『六所山』のコ−ス開発・・・[地図]
花立峠と六所山   六所山泰澄大師ゆかりの越知山の別山で、越知山が栄えていた頃は石仏を配置した参道があったようだ。
  しかし、この山は福井大学WV部の創設期の部員にとって学生時代の山行きの大部分をこの山のコース開発に 費やし、ここに釘付けされたという思い出の山でもある。

歴史も実績もなかったFUWV部にとってこれを何とか物にし、FUWV部の基盤を固めたいという 気持ちが部員全体にあったことが長期間にわたる開発を支えていた。

武周ヶ池 その昔、泰澄大師が修行の場として若き日の大半を、ここに篭もって過ごしたことを、このコース開発に 結び付けて考えていたら「六所山のコース開発」はもっと違った観点で取り組んでいたかも知れない。

当時は開放的で明るい日差しを感じる越前海岸へ抜けることが魅力であり目的であったが、尾根筋の熊笹の 伐採には手を焼いたものです。
冬枯れの日に熊笹を鉈で伐採するときの、あの金属性のカンカンいう音は今でも耳に残っています。
 おかげで海岸側の地元関係者に支援を頂き、山の上まで越前蟹の差入れをして頂くなどそれなりに 楽しい思いも残っている。
この熊笹は越前蟹にとって必要な物とか聞きましたが、その訳は今では記憶に残っていない。

登山道整備

当時の入山ルート
1)織田より赤井谷経由花立峠、2)梅浦より血ヶ平経由バンドウ山、 無料パス 3)風尾より武周ヶ池経由茗荷など、アプローチの長いコースで泊りがけの作業でした。  いづれも公共交通機関の協力で無料パス(写真左)を頂くなど、毎回面倒な手続きにもかかわらず、 執拗に挑戦したものです。 ( 横山 昌弘 )

*〜やがて15年後(1972年)、このコースが県民体育大会の登山コースとして脚光を浴びることになる。
〜今は立派な林道が縦横に走り、これらの山も半日もあれば充分で、ついでに立ち寄るという感じになっている。


 ●六呂師山荘の思い出(1)
六呂師山荘
六呂師山荘と言えば、「おばちゃん」です。現役の時の思い出のひとつ。
春のPWの強化で1月に経ヶ岳に行ったときのことです。メンバーは2年生岡村君、来住南君、武田君、 谷口君、山田君、1年重盛君、そして私でした。雪が朝からしんしんと降っていました。
国鉄越前冨田駅で下車しました。ところが、バスに乗って六呂師山荘へ向かう予定で、道沿い店の屋根の したで雪を避けて待っていた僕たちをバスは無視して行ってしまったのです。
誰かが走って追いかけてもバスは知らん顔して行ってしまいました。
その後は、重いキスリングをかずいて、とぼとぼ六呂師まで歩いて行ったのです。
いつもだと、六呂師山荘で荷物の最終チェックをしてパッキングをしなおし、おばちゃんのコーヒーを のんで出発するのが、常でした。
しかし、このときばかりは余分アルバイトをしてしまったので山荘に寄らずに、直接スキー場に とりついてしまったのです。
さて、2泊3日の予定を消化し、六呂師山荘にたどり着いて、雪をはらって玄関の戸を開けたとたん、 おばちゃんに言われたのは、「なぜ山に行く前に寄らなかったの。」ということでした。
おばちゃんは僕たちが先日、置いてけぼりを食ったバスに偶然乗っていて、 ワンゲルの子が山へ行くのが分かったので、おいしいカレーと温かいコーヒーを準備して待っていたのに、 待っても待っても来なかったのでとても寂しかったということでした。
それほどまでに思っていてくださるおばちゃんがいて、僕らはとても幸せでした。
それがあってから、どんなことがあっても、大野へ行ったら必ず顔を見せる習慣になっていたんですが ・・・・。という、六呂師山荘のささやかな思い出の一つです。
 大西泰弘 - 99/11/12 〜 昭和58年卒 〜 松岡町

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